◆
昼休み、友奈の周りは騒がしかった。
「三崎さんが晴真の彼女って、本当?」
本日何度目か知らない、この質問に友奈はため息をつく。
とりあえず否定して、“知らない”と言っておけばいい。
わかっていても、何度も繰り返すと、面倒になってくる。
「あんな、お高く気取った女が、晴真くんの彼女なわけないでしょ」
答えたのは友奈ではなく、知由のことを一方的に敵視している和野夏恋だ。
友奈はさらに面倒なことになったと思った。
「でももし本当なら、あの女はどこまでも私たちのことを下に見ていたってことね。まったく、美人は性格が悪いんだから」
濡れ衣もいいところの発言に、友奈は気付かれないように鼻で笑う。
知由はいつだって上から目線で、これくらいなら、まだ性格が悪いとは言えない。
それすらも知らないのに、偉そうに言っている夏恋がおかしく思えた。
「三崎さん、クールでかっこいいって思ってたのになあ」
友奈を囲んでいた一人が、悲しそうに零した。
そして全員、なぜか夏恋の言葉で納得したらしく、解散し始めた。
友奈は知由の外面に騙されていた子に、同情しながら、その背中を見送る。
「ところで、噂の張本人はお休み?」
夏恋はまだ友奈の近くにいた。
「みたいですね」
友奈は、夏恋が苦手だった。
少しでも早く去ってほしくて、刺激しないように言葉を選ぶ。
昼休み、友奈の周りは騒がしかった。
「三崎さんが晴真の彼女って、本当?」
本日何度目か知らない、この質問に友奈はため息をつく。
とりあえず否定して、“知らない”と言っておけばいい。
わかっていても、何度も繰り返すと、面倒になってくる。
「あんな、お高く気取った女が、晴真くんの彼女なわけないでしょ」
答えたのは友奈ではなく、知由のことを一方的に敵視している和野夏恋だ。
友奈はさらに面倒なことになったと思った。
「でももし本当なら、あの女はどこまでも私たちのことを下に見ていたってことね。まったく、美人は性格が悪いんだから」
濡れ衣もいいところの発言に、友奈は気付かれないように鼻で笑う。
知由はいつだって上から目線で、これくらいなら、まだ性格が悪いとは言えない。
それすらも知らないのに、偉そうに言っている夏恋がおかしく思えた。
「三崎さん、クールでかっこいいって思ってたのになあ」
友奈を囲んでいた一人が、悲しそうに零した。
そして全員、なぜか夏恋の言葉で納得したらしく、解散し始めた。
友奈は知由の外面に騙されていた子に、同情しながら、その背中を見送る。
「ところで、噂の張本人はお休み?」
夏恋はまだ友奈の近くにいた。
「みたいですね」
友奈は、夏恋が苦手だった。
少しでも早く去ってほしくて、刺激しないように言葉を選ぶ。



