「まことくんだ〜?」

「麗奈……」

まことくんは私の方に振り向くと、何故か口を開けたまま、次の言葉を喋ろうとしない

「えっ、変だっ……た?」

私がそう聞くと、まことくんはため息を盛大に吐いた

私は何故か不安になったけど、まことくんは私の方に来ると抱きしめて

「バーカ、可愛いって意味だよ。まだ誰のものでもないけど、誰にも見せたくねえ」

そういったまことくんの顔はすごく赤くなっていた

私もつられて、赤くなっていくのがわかった

「あ、やばい、待ち合わせの時間に遅れる。早く行こーぜ」

焦っていながらもまことくんは私の手を繋いで、時間に間に合うように走り出す

また誤解されそうだけど、なぜならまことくんとなら私は平気な気がした

家からずっと走っていたら、駅前に着いた

着いた頃には10時丁度になっていた

良かった。間に合ったみたい

でもあまり急がなくても良かったのかも。

実玖ちゃんと相河くんはまだだ。

私たちがしばらく待っていると、すごく可愛くオシャレをした2人が現れた