「はぁ、はぁ良かった。急に走り出すからどうしたのかと思った」

まことくんは私の腕を引っ張ると、私を抱きしめた

「まことくん…ごめんね?何度も迷惑かけちゃってさ」

息を切らしてまで、私を追いかけてきてくれたなんて

でも追いかけてきてくれたのがまことくんでよかった

「バカ、俺は麗奈のこと迷惑ともなんとも思ってねぇよ。それにな?助けるって言っただろ?はぁ、心臓がドキドキした」

痛いくらいに抱きしめられてるけど、それは心配して追いかけてきてくれたって事だもんね

「まことくん、ありがとう」

「もう急に走り出すようなことしないでくれよ?何かあればスマホに連絡入れてくれればいいから」

「うん」

まことくんの真っ直ぐ私を見つめる目が心配してくれたんだなって思った

私もちゃんと瑠菜と話をしないと