私がいつもの様に登校してると、学校付近に1人の男子生徒と話してる瑠菜の姿があった

「ねぇ〜、彼女いないよね〜?瑠菜と付き合わない〜?」

猫なで声で1人の男子生徒に話しかけている

しかも、後ろ姿だけど、あの背中は瑠菜のクラスの人気者と称されている梶木くんだ

「は?やめろよ、お前の他の時のことは全員知ってるんだからな?つーか、俺彼女いるからパス」

梶木くんは瑠菜に掴まれていた腕を振り払うと、後ろを向いて

「あ、小鳥遊!」

瑠菜も私に気づいたらしく、甲高い声を出した

「あれ〜?麗奈ちゃんいたんだ〜」

「うん、まぁね」

私は苦笑いをするしか手がなかった

私は体が勝手に動いて梶木くんと瑠菜の横を通り過ぎると、体育館倉庫に逃げ込むと、地面にしゃがみこみ

「はぁ、もうあの時みたいじゃない。瑠菜のことはあれっきり苦手になったのね。身体が拒否する」

私が息を整えてると、カサっと音がして、私はビクッと肩をふるわせた

でもそこに居たのは

「あれ?麗奈?」

「えっ、まことくん」

話を聞くと、私の後ろに偶然まことくんがいて、突然走り出した私を追いかけてきたらしい