私たちはチャイムがなるまでの時間、空き教室で中学の時に起こった事件を全て話た
「……そんなことがあったのか、俺の事件よりも衝撃的でびっくりした。でも桜ヶ丘ではなく外部の高校に行ってたら俺らは出会わなかったわけか。悪いな、あの日のこと思い出させてしまって。でも、何かあったら今度こそ助けに行くからな!」
「齋藤くん、ありがとう」
「あぁ、それより、齋藤くんは辞めてくれ、もう既に友達なんだから、悠介でいいって!」
「ありがとう!悠介くん」
その後、私たちは教室に行くと瑠菜のことが話題になっていた
「ねぇ、瑠菜って中等部の時にいた子でしょ?大丈夫なの?」
「うん、瑠菜も心の底から反省してるみたいだから」
クラスメイトはそっか、と笑顔で言ってくれた
良いクラスだなー
私たちはA組だけど、瑠菜はどのクラスになるんだろ?というか、一度桜ヶ丘退学させられたのによく編入できたな、と私は心の中で思った