「またあの時のように仲良くなれるかなって私も思ってたの、瑠菜…またよろしくね?クラスは違うかもしれないけれど、休み時間とか遊びに来て欲しいな」
「麗奈、本当にいいの?ってわたしはなにもされてないからいいけど」
美優にもあの事件のことは話してある
私が全て話してる時も、頷きながらも支えてくれた
「麗奈……」
私は気がつくと瑠菜を抱きしめていた
桜ヶ丘シリウスステークス高校は、エスカレーター式だから、みんなあのことは知ってて、私が瑠菜を抱きしめてることも疑問に思っている
「あ、君島いたのか……ってどうした?2人で抱き合って」
瑠菜はいつの間にか笑顔になっていた
「先生には内緒ですー」
「なんだそれ?」
私たちと瑠菜は一旦別れると、齋藤くんが
「なんだ?あの事件って…俺にも話してくれね?無理しなくていいから」と優しい声で言ってくれた