「ねぇ、先に女子たちで席取っておくねー」

と、私が提案すると

「おっ、それいいね。今日の弁当はなにかなー?」

わたしと実玖ちゃんと美優ちゃんで6人分の席を見つけた

「莉久が先に食べてて良いよって」

「そうなの?じゃあいっせいに蓋取るよ」

『せーの!』

3人同時に弁当の蓋を開けると、色とりどりで野菜や卵焼き、唐揚げなど

3人それぞれの大好物が入っていた

「麗奈のお母さん、忙しいのに弁当作ってくれてるんだ?」

「うん!たまに『ごめんね、麗奈…。今日は急いでて、弁当作る時間がなかったのよ。ごめんね?学校でみんなと何か食べてくれる?』って時もあるけどね」

「麗奈ちゃんのお母さんって何してる人なの?」

実玖ちゃんは、ワクワクしながら聞いてきた