「俺は今、前を向いて歩いてるからそんな深く考えないでくれ。ほら、チャイムなるから教室行くぞ」
斎藤くん明るく笑ってるけどその笑顔はどこか寂しそうだった
「そうだね!」
私達もなるべく明るくいないと斎藤くんも、笑ってくれなくなる
私の過去もいつか話すからみんな待っててね
そして、教室に近づくにつれ女子たちの声が響いた
「りく〜、今までどこにいたの?」
実玖ちゃんと相河くんはどこか仲が良さげな雰囲気だ
「あぁ、実玖。悪いな。今まで隠れてるようなことをしてよ。でもこれからはちゃんとみくのそばにいるからよ」
相河くんは実玖ちゃんの頭を優しく撫でてる
「あぁ、あの二人。幼なじみなんだってよ。オレ、中学3年生の時だけど、実玖ちゃんって子が危ない目にあってるって聞いた時の相河はすっごい勢いで教室飛び出してたな」
そうだったんだ
そんなに大事にしてるんだね。実玖ちゃんのこと