「ありがとう!君たちもステキだね」

栗原先輩はニコッと爽やかな笑顔で笑うと、

階段を上っていった

上には生徒会室がある

「やばい、栗原先輩と喋っちゃった」

私たち下級生は、生徒会長と話す機会は全くなくて

もう雲の上の存在の人だ


「ねっ、しばらく学校がんばれるよー」

私と美優がウキウキ気分でいると、玄関左側から、齋藤くんが歩いてきた

「お?はしゃいでどうした?」

「あ、斎藤くん!」

「あ、あのね?さっき生徒会長の栗原先輩と話しちゃった」

ドサッ

「え?どうした……の?」

私たちが栗原先輩の名前を出すと、斎藤くんの左肩に提げていたカバンがすごい音を立てた