ガラッ

「ごめんな、急に連れ出したりなんかして…でも俺どうしても言いたいことがあったんだ」

「大丈夫だよ。それでいいたいことって?」

私は掴まれた手首を抑えていると

宝条くんは重たい口を開く

「その、神田川と付き合ってることは分かってたんだが。どうしても言いたくて…」

宝条くんは照れてるのか少しだけ俯いてる

「うん。いいよ。聞かせて」

というか手首ヒリヒリする

「ずっと好きだったんだ。付き合って欲しいとは言わないが、俺はどうしても気持ちを伝えくて」

「うん、気持ちを伝えてくれてありがとう。宝条くんの気持ち伝わったよ。でも私はまことくんしか居ないんだ。ごめんね」

「小鳥遊…ありがとう。神田川…聞いてんだろ?入ってこいよ」

えぇっ!

今の全部聞こえてたのー?

恥ずかしい

「分かってたのかよ。まぁ、麗奈は俺しかいないの知ってたけどな」

まことくんは空き教室に入ってくると私を後ろから抱きしめた

「あぁ、でもお前がいるってわかっててもどうしても俺の気持ち伝えたかったんだ。ありがとうな」