次に目に飛び込んだのは小さい魚の群れ『アジ』だった

「わ〜、アジだー。すご〜」

私はあまりの凄さにそんな言葉しか出てこなかった

「あ、俺美味しそうとか思っちゃった」

まことくんは恥ずかしそうに口元を手で隠している

私はその言葉に何故か吹き出してしまっていた

「あはは、ごめん、何故か笑っちゃった」

私は笑いすぎて目元に涙を浮かべていた

私はそれを指で拭う

「恥ずかしっ…、忘れてくれ」

私たちは次に歩き出すと、そこは大きい魚が泳いでる水槽だった

「サメだ!怖い印象だったけど、こう見ると可愛いかも」

「俺はテレビで人を襲うシーン見てから無理になった。でも、泳いでる姿見てたら少しは和らいできた」

そんなことがあったんだ

「私もこの姿見るまではダメだったよ。おあいこだね」

私とまことくんは手を繋いでるままでいるため、まことくんは左手で私の頭を撫でてきた