1ヶ月後


「まっことくーん?暑いよ〜。溶けるよ〜、なんでクーラーないのぉー」

美優の誕生日から1ヶ月後

私はまことくんの家で課題をしていたんだけど、暑すぎてやる気をなくした私

「麗奈ってほんと、暑いの嫌いだよな?」

まことくんは私の方を向いて頭を撫でる

「もう〜、笑い事じゃなーい。まぁ、まことくんの頭を撫でる手は好き〜」

家で暇をしていたらまことくんから電話が来て、暇か?って聞かれて、私はひまーと答えたら家にこいって言ってくれた

今家には私とまことくんの2人

「よし、下に行って冷たいお茶でも飲むか。少しは和らぐだろ」

そう言ってまことくんは私の手を取ると、リビングへ

冷蔵庫を開けると、冷やっとして涼しかった

「ほら、麦茶」

私は麦茶の入ったポットを手に取ると、コップを借りてお茶を注ぐ

ひとくち飲むと、さっきまで暑かった体温が嘘みたいに冷えて行くのがわかった