「美優、はいこれ!」
お母さんは2階から紙袋を持ってきた
「なんだろ〜?」
美優がプレゼントを開けようと手を伸ばしたら、お母さんが慌ててとめた
「あ、開けるのはケーキ食べてからにしなさい」
美優は早く開けたかったのだろう
拗ねながらフォークを手にした
「さ、2人でなんて食べ切れないから、麗奈ちゃんも実玖ちゃんも食べちゃってね」
『ありがとうございます!いただきます』
ケーキをひとくち食べると、チョコの甘さが口の中に拡がって、晩御飯の後なのに、ペロリといっちゃった
『ご馳走様』
「若いっていいわねー、もう食べちゃったの?3人とも」
「お母さんはゆっくり食べてていいよー。さ、ソファに座って、プレゼント開けちゃおー」
私たちはソファに座らせてもらうと、美優のお母さんが持ってきた紙袋をあける
中から出てきたのは手紙付きの小さいクマのぬいぐるみだった
「クマちゃん!!!!!ありがとう!」
美優ってほんと、クマのぬいぐるみ大好きだよね
人のこと言えないけど……。