『……っ!美味しい〜』

私と実玖ちゃんは唐揚げをひとくち食べると

あまりの美味しさに驚いた

「よかったわー」


その後も美優のお母さんが作ってくれた料理は残さず食べて、

夜もいい感じに更けてきた頃に、お母さんがケーキを冷蔵庫から取り出して…

「美優の好きなチョコレートケーキよー。はい!」

「おぉ〜」

ケーキはホールになってて、ホワイトプレートにはチョコペンで『美優、誕生日おめでとう』って書いてある

「みんな、私を泣かすの好きだねー。ありがとう!」

美優はまた嬉しそうに微笑みながら目元を拭っていた

私と実玖ちゃんが美優の頭を撫でていると

美優のお母さんは何かを思い出したような仕草をした

「あ、美優…それとね?お母さんもプレゼントがあるのよ。ちょっとまっててね」

美優のお母さんは2階に上がっていくと、


「お母さんもプレゼントー?なんだろー?」

美優はリビングの椅子にもたれながら階段の方をずっと見つめている