美優も実玖ちゃんも瑠菜のこと知らないもんね

実玖ちゃんもと莉久くんは戸ヶ崎中学だったから知らないもんね

「えっとねー」

瑠菜は実玖ちゃんと美優の自分の趣味などを話し合っていた
私たちは昼ごはんを食べ終わると、教室に戻るため、教室へと続く階段を降りてるところ

「なぁ、麗奈…さっきの言葉って、本当?」

まことくんは私の横にたつと、みんなに気づかれないようにさっきの話の内容を聞いてきた

「えっ?」

「『まことくんは私のだから』ってとこ。」

「えっと…あれはねー?」

まぁ、あんな大声で言ってたらみんなに聞こえてもおかしくないところだけど、変なところだけバッチリ聞かれたな

私は顔が赤くなってるのがわかった

最近まことくんといると、調子が狂ってしまっている

「さぁ〜?どうでしょ?」

「はぁ〜?俺に隠し事するつもりか?許さねぇぞ?まぁ、そのうち全て話してくれるんだろうけどよ?」

まことくんは続けて私の耳元で誰にも聞こえない声でこう囁いた

「麗奈は俺のもんだ。誰にも渡さねぇよ」

まことくんの声って妖艶で色気があるから余計心臓がドキドキするんだよね

「麗奈ー?何してるの〜?早く行かないと、授業遅れるよー」

「あ、うん、今行くー」

私は階段下で待っててくれた美優たちに駆け寄る