恋バナしたり、雑談したりしていたらホームルームが始まる時間になっていた
「あ、やばい!遅刻しちゃう。せっかくいつも通り来たのに」
「ほんとだ、やばいやばい」
私たちはそれぞれの鞄をさげると、F組の隣の空き教室を飛び出しそのまま猛ダッシュで4クラス先のA組へと急ぐ
「はぁ、間に合った…」
「ちょっと?何してたの?空き教室騒がしかったけど」
学級委員長の西沢さんはA組だけど、彼氏さんがいるから一緒にF組に近い階段を昇ってくるもんね
『内緒〜』
私と美優と実玖ちゃんは声を揃えて愛菜美ちゃんにいうと、愛菜美ちゃんは落胆した
「ええぇ〜〜!?」
愛菜美ちゃんは可愛くて、みんなに人気者だけど、彼氏さんは取られる前に付き合ったのは正解だったね
席順は、廊下側から、まことくん、美優、わたし、私の横に悠介くん
だから、まことくんは廊下側から、2番目の3列目だから、誰にもバレずに後ろからずっと眺めてられるなーと私は思った
苅沢先生は今日も相変わらず美人で、男子(悠介くんと莉久くんは除いて)はいつもうるさい
昼休み、逃げずに瑠菜と話し合わないといつまで経っても弱いままだ
とそう心に誓った私だった