俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する

「そろそろ出ないと買い物する時間が無くなっちゃう。」
そう言って立ち上がり、食器を片付けてお店を後にしようとする。

タイミング良く果穂のスマホの着信音が鳴り、急いで電話に出る。

「はい。お仕事お疲れ様です。」

『ああ、今から買い物に行くのか?
荷物そこに置いといて俺が預かっておくから。』

「えっ⁉︎何処で観てるんですか?」

『店の防犯カメラ。
何時の新幹線に乗る?送ってくから教えて。』

「せっかくの休日なのに、大丈夫ですよ?
少しはのんびり過ごして下さい。」

『せっかくの休日だから、果穂と少しでも一緒にいたいんだけど。
ここから、30分あれば駅に行けるからその前に戻って来て。』

「…はい。ありがとうございます。
あっ、後、ここのお代とかお土産までいろいろ、ありがとうございます。」

『果穂に食べて欲しいパンとか詰めたから、食べたら感想聞かせて欲しい。』

「家に帰ったら家族で食べますね。楽しみです。」

『ほら、時間無くなるから行っておいで。』

「はい、行ってきます。」

『また、後で。』