俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する

あっという間にcafeが入っているビルの地下駐車に到着する。

「ここでさよならも寂しいな。夕方、駅まで送ろうか?」

「忙しい翔さんに、そこまでしてもらう訳にいきません。それに…駅でお見送りされるのもそれはそれで寂しいですし…。」

「確かに嫌だな。思わず着いて行きたくなるかも。」
翔さんは笑いながら言うけど想像しただけで泣きそうになる。

「しんみりしたく無いですし、昨日みたいな感じで、普通にしましょ。」

「昨日みたいにはいかないだろ。
俺と付き合うんだよな?特別って事だろ。」

えっと…今日から私は翔さんの彼女になったって事は…翔さんの特別になったって事?

彼女だったらどうするべき?

「俺だったらこうする。」
そう言ったかと思うと、翔の手が果穂の頬に触れてびっくりして思わず翔を見る。

翔は少し微笑むと不意に頬にキスをする。

えっ⁉︎と、果穂は瞬きを繰りかえす。心臓がドキンと高鳴る。

「どこまで許してくれる?」
翔はそう言ってゆっくりと顔を寄せ軽く触れる様に唇を重ねる。

果穂はびっくりして、目を見開き翔を見る。