翔さんは足を止めて、
「今、かけ直して。俺に代わって欲しい。」
「えっ⁉︎代わるんですか?」
お兄ちゃんに敵視されると思うのに…心配になって翔さんを見上げる。
「次、会いに行く時はお兄さんに1発殴られる覚悟でいくよ。」
そう言って軽く笑う。
「全然、笑えないんですけど…。」
「大丈夫だから電話して。ちゃんと話して認めてもらうから。」
近くのベンチに2人座って仕方なく電話する。
兄は着信音一回で、すぐ電話に出た。
『果穂?今、何処にいるんだ?』
「おはよ、お兄ちゃん。朝早くどうしたの?
昨日、帰ってからちゃんとメールしたよ。」
『メールは見たけど声を聞かないと心配なんだよ。』
隣に座った翔さんが何気なくスマホに耳を寄せて聞いている。
『昨日、何で電話に出なかったんだ。』
「えっ?授賞式からずっと音消してたの忘れてて、カバンに入れっぱ無しだったから。ごめんね気付かなくて。」
『で、今、何処にいるんだ?里穂と居るのか?』
「里穂は昨日疲れたからってまだ寝てると思うよ。私はせっかくだから、東京観光に来てるの。」
「今、かけ直して。俺に代わって欲しい。」
「えっ⁉︎代わるんですか?」
お兄ちゃんに敵視されると思うのに…心配になって翔さんを見上げる。
「次、会いに行く時はお兄さんに1発殴られる覚悟でいくよ。」
そう言って軽く笑う。
「全然、笑えないんですけど…。」
「大丈夫だから電話して。ちゃんと話して認めてもらうから。」
近くのベンチに2人座って仕方なく電話する。
兄は着信音一回で、すぐ電話に出た。
『果穂?今、何処にいるんだ?』
「おはよ、お兄ちゃん。朝早くどうしたの?
昨日、帰ってからちゃんとメールしたよ。」
『メールは見たけど声を聞かないと心配なんだよ。』
隣に座った翔さんが何気なくスマホに耳を寄せて聞いている。
『昨日、何で電話に出なかったんだ。』
「えっ?授賞式からずっと音消してたの忘れてて、カバンに入れっぱ無しだったから。ごめんね気付かなくて。」
『で、今、何処にいるんだ?里穂と居るのか?』
「里穂は昨日疲れたからってまだ寝てると思うよ。私はせっかくだから、東京観光に来てるの。」



