『果穂は、土曜日休みなのか?』

「はい。今週は土日休みなんです。」

『そうか、良かったな。
ずっと収穫続きも、体疲れるだろ?イベントも無いのか?』

「はい、何も無いので、ちょっと喫茶店巡りでもしようかと思ってます。翔さんは?」

『俺は、土曜は午後から業者と打ち合わせがあるけど、午前はちゃんと休むつもりだ。』

「そうなんですね、良かったです。
翔さん、働き過ぎて倒れちゃうんじゃ無いかって、心配になりますから。
休める時にちゃんと休んで下さいね。」

『そんな脆く無い。ちゃんと鍛えてるし大丈夫。』
ハハッと軽く笑う声が聞こえる。
 
「最後に熱出したのっていつですか?」

『……いつだったかな?
去年の寒い時期に1日寝込んだけど、次の日には熱は下がって普通に仕事行ったな。果穂は?』

「私ですか…
夏に夏風邪ひいちゃって一週間くらい寝込みました。
後は……、冬に家族皆んなでインフルエンザになっちゃったり…」

『果穂の方が心配だな…。』

そんなたわいも無い話しで、今日も1時間があっと言う間に過ぎていった。
 
『じゃあ。明日、果穂からの電話楽しみにしてる。おやすみ。』
そう言って、翔さんは電話を切った。