翌日から翔は試験的にリモートワークに切り替えて、半日以上を家で仕事する。

果穂にはどうしても過保護な程に構ってしまうが、出来るだけ自由にしてあげなければとは思っている。

1週間は警察の事情聴取や現場検証の立ち合いなど、果穂も呼び出されては忙しくしていた。
主犯格の立花璃子については、
その父親から示談を提案されたが、
とても許す様な気持ちにはなれず法の裁きを受けるべきだと伝えた。

果穂は未遂だったから温情をと言うが、
翔はとても許せるものでは無いと説得した。

彼女はどこまでも優しく情に深く、
その澄んだ心をこれ以上傷つけられないようにと翔は願う。

親父の秘書だった高見沢については十分反省をしていると言う事で、情状酌量になるだろうと言う。

元妻への医療費については親父の方で手厚く援助したいと申し出があった為、
翔も関わりながら見守りたいと思っている。