翔は、はぁーっと、深いため息を付き果穂を見る。

「あの、女はどこへ行った?」
高見沢を鋭い眼付きで睨みながら、翔が聞く。

「…何か食べて来ると言って、出て行きました……。」

「はぁ?
こっちは必死で探してたのに、自分は優雅にディナーかよ。
見つけ出して警察に突き出してやる。」
雅也がそう憤慨して部屋を出て行く。