秘書の高見沢さんの言いなりに、
車の後部座席に座り翔さんのお父様が待つと言うホテルに急ぐ。

そこまでの記憶で……意識が途切れる。


あれ?ここは何処⁉︎

目が覚めて、暗い部屋の中、気付けば手足を縛られて、目隠しをされ声を出せない様に口を何かで塞がれていた。

どう言う事⁉︎

頭痛のせいか頭が上手く働かない…。

えっと……
翔さんのお父様の秘書の…方が家に来て
……それから車に乗って…

騙されたんだ…

お父様の秘書では無かったって事?
でも確か名刺も渡されて……
今、何時?

翔さんが心配しちゃう…どうにかして帰らなくちゃ。

そんな事を考えていると誰かが入ってくる気配がした。