(翔side)

慌ただしい週末が終わりその日の夜に健は家へ帰って行った。

果穂も俺も急に2人の生活に戻り若干寂しさを覚えたが、しばらく果穂を堂々と愛でる事が出来なかったせいか、その夜はたかが外れた様に抱いてしまったのは否めない。

翌日からは穏やかな2人の生活に戻り、何も変わらず幸せな日々が続くと疑う事無く思っていた。

内緒で買った果穂への婚約指輪も完成間近の5月。

俺の前から突然果穂が消えてしまった
……。