東京での1週間は毎日が幸せであっという間に過ぎて行った。

31日の朝に妹と翔の車で実家に帰る。
果穂は楽しいお正月を家族と翔と一緒に過ごし、新たな年を迎えた。

東京に帰って行く翔を見送る時はさすがに泣けてしまったけれど…。

また、週末来るからと言ってくれる翔の言葉を支えに頑張ばろうと、気持ちを保ち新たな気持ちでみかんの仕事に精を出す。



そして、4月。

兄の亮太がやっと重い腰を上げ結婚をして、実家のすぐ近くのアパートで新生活をスタートさせた。

そのタイミングで、父から果穂も東京で翔君を支えてあげなさいと提案された。

「翔さん、迷惑じゃなければ私東京へ行ってもいいですか?」

翔はもちろん大喜びで、ヘリに乗って飛んで挨拶に来た。

翔はケジメとして果穂を籍に入れたいと申し出るが、まだ、翔の実家へ挨拶をして無い事に果穂は戸惑い入籍は保留にした。

そして、果穂は愛車のキッチンカーと共に東京へやって来た。