俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する

「こんばんは、夕飯時にお時間頂きありがとうございます。」

玄関に入ると、果穂と果穂の父が出迎えてくれる。
「寒かったでしょ、どうぞ入って下さい。」
果穂の父は、果穂と同じような暖かい笑顔でそう言って手招きする。

リビングに入るとこたつが置かれていて、暖かい雰囲気にホッとする。

手土産の焼き菓子を渡す。
「うちで扱っている焼き菓子なんですが、皆さん甘い物が好きだと聞いたので気に入って頂けると良いのですが。」

「さっきもみかんタルトを社員さんから頂いたのに、わざわざありがとう。」

「あれとこれとはまた別なので。」

「果穂、翔君がお菓子くれたよ。後で食べようか。」