「もう、同棲でもすれば?
遠距離も何かと大変だろ。ヘリ買うより楽だし早いだろ。」

「彼女は、ここで生きてこそ彼女らしく居られるんだと思う。
俺が無理矢理、東京に呼んだ所で果穂は輝きを失ってしまいそうで怖い。」

「そうか?
果穂ちゃん、結構柔軟にどこでもやって行けそうだけどね。」

「父親と兄から彼女を奪うわけには行かないだろ。」

「なるほどね、母親が居ないのか…。」

そんな話をしながら雅也を駅まで送り1人ホテルに向かう。