香穂と新も懐かしそうに目を細める。花火が一本、また一本と消えていき、次の花火をそれぞれが手に取った。

あそ部とは、旬が一年生の時に新たちに声をかけて作った部活だ。したいことで好きなように遊ぶ、というのが活動内容である。学校の正式な部活としては認められていないものの、四人は興味のあることを見つけては試してきた。

「ペットボトルロケット、すごく楽しかったよ。空気入れるのが大変だったし、野球部のグラウンドに落ちちゃったから部員の人に怒られちゃったけど」と香穂。

「懐かし〜!私はみんなでパーティーゲームするのが好きだったな〜。プロポーズ考えるやつとか、トマトマトゲームとか。罰ゲームで新が女装したの面白かったよ」と真奈。

「……真奈、それは俺の黒歴史だからやめてくれ。俺はテスト前にみんなでテスト範囲の問題をクイズ形式で出すのが楽しかった。みんなで問題を考えて解いていくやつ。全然テストに関係ない問題を作ってる奴いたな〜」