「そうみたい。まだ1年生だけどね」


ということは、私よりも一級下だ。


京野という名字に聞き覚えがなかったのは同級生ではないからだった。


「家の場所を教えるから、明日学校帰りに寄ってみてくれない?」


「もちろん、いいよ」


1年生との交流は部活動くらいでしかない。


これで友達を増やすこともできるかもしれない。


そんな単純な気持ちで私はOKしたのだった。