私はなにか聞いちゃいけないことを聞いてしまったんだろうか。


西原くんの昼間の態度が気になって、夜になってもなかなか寝付くことができなかった。


途中までは普通に会話もできて楽しくて、少しでも距離を縮めることができたと思ってうれしかったのに……。


思い出すと胸の奥がギュッと締め付けられる感覚がする。


学校へ戻ればもうあの笑顔を見ることができないんじゃないか。


そんな不安もあった。


「どうして私、西原くんにこんなに心を動かされてるんだろう……」


呟き、私は勢いよく布団を頭まで引っ張り上げたのだった。