私達がどれだけ調べて動こうとも、決して首を突っ込もうとはしなかった原因が、ここにあったんだ。 「他にメールを受け取った人はいねぇのか? 誰かひとりでも助かった人は?」 和がすがりつくような目つきで裕之に詰め寄る。 しかし裕之は黙って左右に首を振ったのだった。