説明している間に裕之は和のスマホを奪い取っていた。
「なにすんだよ!」
和が取り返す暇もなく、なにか操作をしてしまった。
画面からはメールが削除されて、跡形もなく消えている。
「なにするの! メールに返信することができれば、死なずにすむかもしれなかったのに!」
加菜子が叫ぶ。
「メールに返信? たったそれだけで助かるような呪い、全然怖くないだろ?」
裕之が加菜子をにらみつける。
そのとき、違和感が胸を刺激した。
裕之はどうしてこうも呪いのメールの存在を否定するんだろう。
信じられない出来事だとしても、噂を知っていたのは裕之のはずなのに。
「裕之、もしかして呪いのメールについてなにか知ってるんじゃないの?」
聞くと、裕之は明らかな狼狽を見せた。
視線を外して空中へ泳がせ、下唇をなめる。
どう言い訳をしようかと考えているようにみえた。
「なにか知っているなら教えてよ! なんでもいいから!」
裕之の腕を掴んで懇願すると、眉間にシワを寄せて小さくため息を吐き出した。
「……死んだんだよ。俺の知り合いも」
その言葉に絶句してしまう。
「なにすんだよ!」
和が取り返す暇もなく、なにか操作をしてしまった。
画面からはメールが削除されて、跡形もなく消えている。
「なにするの! メールに返信することができれば、死なずにすむかもしれなかったのに!」
加菜子が叫ぶ。
「メールに返信? たったそれだけで助かるような呪い、全然怖くないだろ?」
裕之が加菜子をにらみつける。
そのとき、違和感が胸を刺激した。
裕之はどうしてこうも呪いのメールの存在を否定するんだろう。
信じられない出来事だとしても、噂を知っていたのは裕之のはずなのに。
「裕之、もしかして呪いのメールについてなにか知ってるんじゃないの?」
聞くと、裕之は明らかな狼狽を見せた。
視線を外して空中へ泳がせ、下唇をなめる。
どう言い訳をしようかと考えているようにみえた。
「なにか知っているなら教えてよ! なんでもいいから!」
裕之の腕を掴んで懇願すると、眉間にシワを寄せて小さくため息を吐き出した。
「……死んだんだよ。俺の知り合いも」
その言葉に絶句してしまう。



