☆☆☆
「もう1年かぁ」
放課後、私と裕之は肩を並べて歩いていた。
オレンジ色に沈んでいく校舎を尻目に校門を出る。
「そうだね、1年だね」
私と裕之が付き合い初めて今日で丸1年が経つ。
高校1年生のころからの付き合いで、正直ここまで続くとは思っていなかった。
しかし、互いに初めての恋人ということで少し慎重になりすぎているのか、なかなか進展がないまま1年が過ぎてしまった。
「結はこれからどうしたい?」
突然聞かれてまばたきを繰り返す。
これからっていうのは、現在どこへ行きたいかということだろうか。
それとも、もっと未来を見据えた質問なんだろうか。
考えてすぐに答えが出せないでいると、裕之は空を見上げた。
つられて見上げるとオレンジ色の太陽が白い雲の隙間から覗いている。
風は穏やかで、雲の上にのってのんびりと昼寝をしたい気分になってくる。
「俺は結とずっと一緒にいたいと思ってる」
その言葉を発するとき裕之の頬は赤く染まった。
「もう1年かぁ」
放課後、私と裕之は肩を並べて歩いていた。
オレンジ色に沈んでいく校舎を尻目に校門を出る。
「そうだね、1年だね」
私と裕之が付き合い初めて今日で丸1年が経つ。
高校1年生のころからの付き合いで、正直ここまで続くとは思っていなかった。
しかし、互いに初めての恋人ということで少し慎重になりすぎているのか、なかなか進展がないまま1年が過ぎてしまった。
「結はこれからどうしたい?」
突然聞かれてまばたきを繰り返す。
これからっていうのは、現在どこへ行きたいかということだろうか。
それとも、もっと未来を見据えた質問なんだろうか。
考えてすぐに答えが出せないでいると、裕之は空を見上げた。
つられて見上げるとオレンジ色の太陽が白い雲の隙間から覗いている。
風は穏やかで、雲の上にのってのんびりと昼寝をしたい気分になってくる。
「俺は結とずっと一緒にいたいと思ってる」
その言葉を発するとき裕之の頬は赤く染まった。



