和は重々しい様子で頷く。
「それも、ほとんどなにも残らずに消されてるんじゃねぇか? つまり、それほど危ないってことだ」
危ないこと。
つまり、本物の呪いのメールだということだ。
私はゴクリとツバを飲み込んだ。
「アキナちゃんの母親はメールに返信すれば回避できるって言ってたよね。その方法を見つけておかないと」
加菜子の声が焦っている。
次誰かに呪いのメールが送られてきたとしても、回避方法を知っていればどうにかなる。
知らなければ……。
その先のことは考えたくなかった。
テーブルの上で両手を握りしめてどうにか震えを押さえる。
と、その時だった。
バッグにしまってあったスマホが震え始めて思わず息を飲んだ。
このタイミングで震え始めるスマホに心臓が早鐘をうつ。
ブルーのバッグを見下ろしてもなかなかそれに手を伸ばすことができない。
普段肌見放さず持っているスマホに、これほどの恐怖を感じるなんて思ってもいなかった。
加菜子と和も不安そうな表情でこちらをみている。
スマホの震えは止まらない。
まるで、『お前が出るまで鳴り続ける』と言われているようで気味が悪い。
ブーッブーッという重低音とともにバッグが小さく震えている。
私はゴクリとツバを飲み込んで右手をバッグへ伸ばした。
「それも、ほとんどなにも残らずに消されてるんじゃねぇか? つまり、それほど危ないってことだ」
危ないこと。
つまり、本物の呪いのメールだということだ。
私はゴクリとツバを飲み込んだ。
「アキナちゃんの母親はメールに返信すれば回避できるって言ってたよね。その方法を見つけておかないと」
加菜子の声が焦っている。
次誰かに呪いのメールが送られてきたとしても、回避方法を知っていればどうにかなる。
知らなければ……。
その先のことは考えたくなかった。
テーブルの上で両手を握りしめてどうにか震えを押さえる。
と、その時だった。
バッグにしまってあったスマホが震え始めて思わず息を飲んだ。
このタイミングで震え始めるスマホに心臓が早鐘をうつ。
ブルーのバッグを見下ろしてもなかなかそれに手を伸ばすことができない。
普段肌見放さず持っているスマホに、これほどの恐怖を感じるなんて思ってもいなかった。
加菜子と和も不安そうな表情でこちらをみている。
スマホの震えは止まらない。
まるで、『お前が出るまで鳴り続ける』と言われているようで気味が悪い。
ブーッブーッという重低音とともにバッグが小さく震えている。
私はゴクリとツバを飲み込んで右手をバッグへ伸ばした。



