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翌日目を覚ましてもメールの存在が頭から離れることはなかった。
朝夕が随分と涼しくなってきているけれど、つい上着を忘れて外へ出てしまうところだった。
「昨日はメールについて調べてみたんだけど、結局なにもわからないままだったよ」
あくびを噛み殺してそう伝えると加菜子も同じように頷いた。
「私も調べてみた。でも、出てこないよね」
これだけ調べてなにも出ないということは、調べ方が悪いのかもしれない。
あるいは、本当に危険なこととして誰かが消していってるという線もある。
それに、私達が調べ物をするときにはたいていスマホで検索するか、SNSアプリを使うかのどちらかなので、結果が同じものになることはしばしばだった。
「どうする? 今日の放課後またっ隣町に言ってみる?」
加菜子からの誘いに「どうしようか」と悩んで眉間にシワを寄せる。
新しい情報提供者がいればいいけれど、見つけることができなければ無駄足になる。
学生の身の私達が毎日隣町に行くのは金銭的にもきつい。
悩んでいると後ろから裕之が声をかけてきた。
振り返るとそこには不機嫌そうな顔がある。
「どうしたの裕之」
なにかしただろうかと不安に感じたとき、わざとらしくため息を吐き出された。
「どうして昨日学校に戻って来なかったんだよ」
そう言われて私と加菜子は目を身交わせた。
翌日目を覚ましてもメールの存在が頭から離れることはなかった。
朝夕が随分と涼しくなってきているけれど、つい上着を忘れて外へ出てしまうところだった。
「昨日はメールについて調べてみたんだけど、結局なにもわからないままだったよ」
あくびを噛み殺してそう伝えると加菜子も同じように頷いた。
「私も調べてみた。でも、出てこないよね」
これだけ調べてなにも出ないということは、調べ方が悪いのかもしれない。
あるいは、本当に危険なこととして誰かが消していってるという線もある。
それに、私達が調べ物をするときにはたいていスマホで検索するか、SNSアプリを使うかのどちらかなので、結果が同じものになることはしばしばだった。
「どうする? 今日の放課後またっ隣町に言ってみる?」
加菜子からの誘いに「どうしようか」と悩んで眉間にシワを寄せる。
新しい情報提供者がいればいいけれど、見つけることができなければ無駄足になる。
学生の身の私達が毎日隣町に行くのは金銭的にもきつい。
悩んでいると後ろから裕之が声をかけてきた。
振り返るとそこには不機嫌そうな顔がある。
「どうしたの裕之」
なにかしただろうかと不安に感じたとき、わざとらしくため息を吐き出された。
「どうして昨日学校に戻って来なかったんだよ」
そう言われて私と加菜子は目を身交わせた。