私は顔をしかめて呟いた。


しかもその死体写真は自分の死体だという。


つまりそのメールは未来で死んでいる自分の写真を送ってくるということなんだ。


考えただけで気味が悪い。


「ニュースになっている自殺はほんの一握りで、本当はもっと沢山の自殺者が出てるらしい。その全員がメールを受け取ってる」


続けて言った裕之に一瞬みんなが静まり返った。


ニュースになっているだけですでに3件の自殺だ。


それが、本当はもっと多い?


それこそ笑い飛ばすような噂話なのに、なぜか笑うことができなかった。


笑おうとしても頬がひきつってしまってうまくいかない。


「なぁんてな。全部ただの噂。そんなに真剣な顔するなって」


明るい声でそういう裕之に、ようやくみんなに笑顔が戻った。


「なんだよ。びびらせるなよ」


和はホッとしたように微笑んで裕之の肩を叩いたのだった。