「そうだね。このままじゃなにもわからないもんね」
もしかしたら裕之と喧嘩になってしまうかもしれないという不安を抱えていたが、今はそんなことを気にしてる場合じゃないと思い直す。
少しでも気になることがあるなら、聞いてみるしかない。
《結:今加菜子と一緒にいる。呪いのメールについて調べてるの》
送ったとほぼ同時に裕之から電話がかかってきた。
いつもと変わらない振動が、今は自分を叱りつけているように感じられる。
呼吸を整えてから電話に出ると『なにしてるんだよ』と、呆れた裕之声が耳朶を震わせた。
「ごめんね。でもやっぱりあのメールを無視はできなくて」
悪いことをしているわけではないのに、申し訳ない気持ちになってしまう。
『あれは単なる噂だって言っただろ? 呪いのメールなんて昔からよくある話だし、それを調べるつもりなのか?』
その問いかけに返事ができなくなってしまう。
確かに裕之の言う通りだ。
検索してみれば5万と出てくるし、その中から今回のメールと一致するものを探そうとすれば骨が折れるどころではない。
何日かかるかわからない作業になるだろう。
「でも、なにかわかるかもしれないし」
『なぁ結。こんなことはいいたくないけど、アコの死で遊んでないか?』
もしかしたら裕之と喧嘩になってしまうかもしれないという不安を抱えていたが、今はそんなことを気にしてる場合じゃないと思い直す。
少しでも気になることがあるなら、聞いてみるしかない。
《結:今加菜子と一緒にいる。呪いのメールについて調べてるの》
送ったとほぼ同時に裕之から電話がかかってきた。
いつもと変わらない振動が、今は自分を叱りつけているように感じられる。
呼吸を整えてから電話に出ると『なにしてるんだよ』と、呆れた裕之声が耳朶を震わせた。
「ごめんね。でもやっぱりあのメールを無視はできなくて」
悪いことをしているわけではないのに、申し訳ない気持ちになってしまう。
『あれは単なる噂だって言っただろ? 呪いのメールなんて昔からよくある話だし、それを調べるつもりなのか?』
その問いかけに返事ができなくなってしまう。
確かに裕之の言う通りだ。
検索してみれば5万と出てくるし、その中から今回のメールと一致するものを探そうとすれば骨が折れるどころではない。
何日かかるかわからない作業になるだろう。
「でも、なにかわかるかもしれないし」
『なぁ結。こんなことはいいたくないけど、アコの死で遊んでないか?』



