死体写真

ネット上には無法地帯もあるはずだけれど、最近では好き勝手に書き込んでいた人たちが訴えられうなどの事例が相次いでいるため簡単にはそのサイトを見つけられないようになっていた。


「なんの情報も得られないのかな」


スマホで検索するよりも、新聞記事で読んだほうがいいのかもしれない。


そう思い始めたときだった。


手にしていたスマホが突然震え始めてビクリと肩を震わせた。



一瞬、自分にも呪いのメールが届いたのかと身構えたけれど、裕之からのメッセージだった。


葬儀が終わったあと裕之は学校へ戻ったはずだから、私達がいないことを気にしているみたいだ。


《裕之:学校に戻ってきてないけど、どうかしたのか?》


やはり、私達を心配するメッセージだった。


それを加菜子に見せてチラリと視線をかわせる。


もともと噂を知っていたのは裕之だし、もしかしたら噂の出どころを知っているかもしれない。


けれど、裕之はアコの死について呪いが絡んでいるとは少しも考えていないみたいだった。


裕之に相談するべきかどうか、少しの間逡巡する。


「ちょっとだけ質問してみたらどうかな?」


悩んでいる私に加菜子が言った。