死体写真

その中でどんどん尾ひれがついていったりするけれど、一度ネット上に出回った情報はそう簡単には消えはしない。


私と加菜子はそれぞれスマホを取り出して、それらしい言葉を入力して検索してみることにした。


呪いのメール。


自分の死体写真が送られてくる。


24時間以内に死ぬ。


それらの言葉で検索した結果、出てきたのは莫大な量の都市伝説だった。


何十万件ものヒットに一瞬メマイを覚える。


「こんなに沢山出てくるなんて」


思わずつぶやく声は暗く沈んでしまう。


「よくある都市伝説なんだろうね。小説や映画の宣伝まで出てくる」


この中から探し出そうとすると時間がどれだけあっても足りない。


「隣町の名前で検索してみようか」


ふと思いついたように加菜子がいい、検索をかける。


すぐに出てきたのは最近多い自殺者についての記事だった。


しかし全員が未成年のため名前や学校名はふせられておいて、詳しい情報は消されてしまっている。