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しかし、それは不可能に終わった。
翌日いつもどおり学校へ向かった私は校庭に入る前に警備員に止められてしまった。
それは学校に常勤している警備員ではなく、見たことのない人だった。
しかも同じ制服をきた警備員たちが3人ほど校門前で立ちはだかっている。
一体なにがあったのだろうかと背伸びをして確認しようとしてみても、人垣に隠れてなにもわからない。
校舎に入れない生徒たちからは不満の声が漏れているが、それに対応している先生の姿はない。
それに、校舎前の道路には1台の救急車と3代のパトカーが停車しているのだ。
ただ事ではないことは明白だった。
「結!」
生徒たちでごった返す中声をかけられて振り向くと、青ざめた加菜子が校舎の方角から近づいてきた。
「加菜子。これ一体どうなってるの?」
聞くと加菜子は一瞬黙り込んでゴクリとツバを飲み込んだ。
口に出すのもはばかられるといった様子で強く身震いをして、ようやく口を開く。
「私、今日はちょっと早く学校に来たの。委員会の用事で」
しかし、それは不可能に終わった。
翌日いつもどおり学校へ向かった私は校庭に入る前に警備員に止められてしまった。
それは学校に常勤している警備員ではなく、見たことのない人だった。
しかも同じ制服をきた警備員たちが3人ほど校門前で立ちはだかっている。
一体なにがあったのだろうかと背伸びをして確認しようとしてみても、人垣に隠れてなにもわからない。
校舎に入れない生徒たちからは不満の声が漏れているが、それに対応している先生の姿はない。
それに、校舎前の道路には1台の救急車と3代のパトカーが停車しているのだ。
ただ事ではないことは明白だった。
「結!」
生徒たちでごった返す中声をかけられて振り向くと、青ざめた加菜子が校舎の方角から近づいてきた。
「加菜子。これ一体どうなってるの?」
聞くと加菜子は一瞬黙り込んでゴクリとツバを飲み込んだ。
口に出すのもはばかられるといった様子で強く身震いをして、ようやく口を開く。
「私、今日はちょっと早く学校に来たの。委員会の用事で」



