死体写真

アコを説得しながらもまた怒りがこみ上げてくる。


犯人は怯えている私達を見て楽しんでにいるに違いない。


もしかしたら、自分たちが思っているよりもずっとそばにいて、実際に見ている可能性だってある。


それならなおのこと大きな反応は控えたほうがよかった。


「とにかくメールは消して、気にしないようにすることだよ」


『……そうだよね。わかった』


まだアコは納得していない様子だったけれど、実際に自分たちにできることはそのくらいことだ。


アコは何度か礼を行って電話を切ったのだった。