そして誰もいなくなった。 なんだこれ。 さっきまで怖かったのに急にコントみたいに…… 「悪かったな」 「……お客様?」 「台無しにして」 彼が謝っているのは、パフェのこと。 「い、いえ。それより服が――」 「洗えばいいだけの話だ」 「……店長、呼んできますね」 「必要ねえ」 「ですが」 「それよりアイツらはこの店の常連か」 「……はい。毎晩のように来店されていて。正直、騒騒ぎを起こされるので……その……」 「いらねえ客ってわけか」