「ち、父上…」 「…二人とも、大丈夫。ネロリナは必ず見つけて見せる」 父上はそう言って兄上と俺を抱きしめてくれる。 自分にも言い聞かせるように、何度も大丈夫と繰り返す。 母上へも、ネロリナがいなくなったことを告げる。 「そ、そんな…っ。どうしてネロリナがっ…」 「分からない…。だが、必ず無事に見つけ出す」