妹のネロリナが生まれて、初めて対面したとき雷に打たれたかのような衝撃を受けた。
こんなに可愛い生き物が存在するのかと、触るのすら躊躇われた。
手も足も何もかもが小さくてぷにぷにで、笑顔は天使のようだった。
「は、母上、ここに天使がいます」
幼かった俺は母上にそう言って、母上も俺の言葉に嬉しそうに笑っていた。
「ふふっ、そうねぇ。あなたたちの妹は天使のように可愛いわ」
「あぁ、私の娘はなんと可愛らしいのか」
いつも部下などの前では厳格な顔をしている父もネロリナを見た瞬間、デレデレに崩れた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…