「ネロ」

そう名前を呼べばネロリナが返事をしてくれる。

俺に顔を向けて、どうしたのと尋ねてくる。

「今日も可愛いな」

「…ありがと」

毎日のように言っていることなのに、照れているのを隠すようにそっぽを向く。

でも、いつも耳が赤くなっていて照れているのはバレバレだったりする。

「クフォ兄様?」