犯人が捕まり、ネロリナは吹っ切れた顔で王女として貴族たちに綺麗なカーテシーを披露した。


今までかまってやれなかった分、ドロドロに甘やかしてやろうと決めた。

最初はぎこちなかったが、ネロリナも慣れたのか諦めたのか俺たちに大人しく甘やかされている。


毎日のように贈られるプレゼントを前に、ネロリナが呆然としていたのが印象的だった。

家族からのプレゼントなんて、国民からのプレゼントの山に比べたら可愛いものだ。

俺たちはもうネロリナを失うわけにはいかない。