そして、俺という家族が目の前にいて打ち明けられないでいたことを。 俺の卒業パーティーで明かした。 どれだけ苦しかったろう。 どれだけ辛かっただろう。 彼女は、ネロリナは、母上に抱きしめられて、これまで流してこれなかっただろう涙を流した。 生きていてもいいかと、問いて、許しを乞うているようだった。 それすらも分からなくなるほどに、不安な日々を過ごしていたのだろう。