父上は執務室に籠って、あちこちに手を回している。 日々が過ぎるにつれて、周りはみんな諦めていった。 もう、無事ではない。 見つからない。 諦めた方がいい。 そんな言葉を耳にするたびに、怒りと共に悲しみが募っていった。 何故ネロリナが誘拐されなければいけないんだ。