「キュキュッ」

 室内に向き直った瞬間、ロボが胸元に飛び込んできた。

 シャツを通しても、モフモフの気持ちよさがわかる。

「大丈夫?ケガはない?」

 デレッとしている場合ではない。彼を抱えて目の高さまで抱きあげた。

「クー」

 モフモフの中に、つぶらすぎる瞳が見える。

 昨夜は、あまりよく見えなかったから気がつかなかった。窓から射し込む陽の光のせいかもしれないけれど、二つの小さな小さな瞳は、毛色と同じ金色である。

 それがまた、とてもきれい。

 その魅惑的な輝きに魅入ってしまった。