いやだわ。アニバルとカルラ、いっしょにいることが出来るからってすっかりいちゃついて。

 ごちそうさまって感じね。

「というわけで、さっそく出発しましょう。ほら、ビッグモフモフ。それは、あんまり可愛くないって言ったでしょう?さっさとミニモフモフに変身して。魔獣なんだから、ミニモフモフで読者をギャップ萌えさせてちょうだい」
「まったくもうっ!魔獣を、ではなかった、神獣をなんだと思っておる。キュッキュキュ―」

 彼はブツブツ言いながら、あっという間にミニモフモフに変身して右肩上にポンとのった。

「さあ、行くわよ。目指せ王都。小説あるあるからちょっとズレてしまっているけれど、いまから小説あるあるの展開になるかもしれないわ。ほんと、楽しみよね」
「い、いや、クミ。ぼくの告白を、想いの丈を理解してくれているのかい……」